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2024.11.15

RBI 第41回グローバルカンファレンス参加レポート③

DAY2―2日目
 
(1)デジタルマーケティングの活用方法
 
2日目のスタートは、主にB2B企業向けのコンテンツ戦略を提供する会社OndaSkimのLucasより、
どのようにマーケティングツールを活かしてビジネスを進めるのかについて話が行われました。
自身もかわいいコンテンツを作るだけでは失敗に繋がったことで、効果的な発信というのは、
自己の理想的なクライアントに繋がることだといい、どういった点に競合に入り込むポイントがあるのか、
購買サイクルや買い替え周期等からマーケティングを仕掛けていくことも大事だということを説いていました。
 
  
 
(2)パネルディスカッション-ESGと会計業界の未来
 
その後は、ESGに関するコンサル会社担当者、EURO圏内の会計事務所の責任者等が登壇し、
最近のESGレポーティング事例や、ファームとして対応していることとその課題等について
ディスカッションが行われました。
特にEUにおいては、CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive)が施行されたことで、
段階的な情報開示が必要となり、あるファームの代表者は一定以上の管理職については
年間一定時間以上のESGに関する研修受講を義務化するなどの対応を図っているとの説明がありました。
 
  
 
(3)ワークショップ3―高まるESGソリューション需要への中小企業の能力開発
 
3つめのワークショップでは、
その前のパネルディスカッションで取り扱ったテーマに関するものに参加しました。
主に企業のESG(環境・社会・ガバナンス)評価やビジネスのレジリエンス(回復力)向上を支援する会社
The Disruption HouseのPaulaがコーディネーターとなり、
CSRDによる中小企業への間接的なインパクトの説明等が行われた後、各グループでESG対応について
ディスカッションが行われました。
その中で、参加者からは、ESG対応への批判も多く、
特に中小企業にとってはそのためのコストが重荷となること、
負担しない場合のペナルティの実効性があるのかということ、
現行予定されている中小企業への強制適用時期が延期となる可能性があることなどについて、
どう対応していくべきなのか、対応した場合の企業に対するベネフィットは何なのかについて
会計プロフェッションの立場からの説明に苦労する声などが聞こえました。
 
  

 

(4)世界主要経済の動向とその国際ビジネスへの影響
 
その後のセッションでは、リオデジャネイロカトリック大学のMarcio教授より、
アメリカ大統領選挙、アメリカ経済、中国を中心に今後の経済動向についての講義が行われました。
 
  
 
Marcio教授の分析によれば物価高は落ち着きつつあり、これからの回復傾向が見えるものの、
不安定な中東情勢、ウクライナ情勢に加えて、ドナルド・トランプ氏が大統領となった場合には、
関税引き上げや、中国に対する特別な関税の導入をはじめとした、経済的利益の独占傾向が鮮明となり、
また気候変動に対する政策が逆行することなどが取り上げられました。
加えて、でアメリカ政府債務の膨張傾向にも懸念を示していました。
 
(5)パネルディスカッション-変革の時代における後継者計画の将来性の確保
 
2日目の最後のコンテンツはパネルディスカッションでした。
3つのファームの代表者が登壇し、CEOのStephenのコーディネートのもと、
後継者をどのように育成していくのか、また、M&Aなども選択肢として考えられるのか、
自身の引退のタイミングをどのように考えているのかなどについてのディスカッションが行われました。
後継者と見据えて抜擢しても、責任のあるポジションに付きたくないとの回答があったケースや、
自身の引退のモデルケースを見て、同様の引退ができるのかどうか後継者として不安があるケースなど、
事務所で抱える課題と解決策等について興味深い議論が行われました。
 
  
 
(6)GALA dinner
 
その後、翌日に全体総会、そしてGALAディナーが行われました。
自分は業務の都合上参加することができませんでしたが、最終日にふさわしい素敵な夜になったようです。
 

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